探偵の尾行テクニック
探偵が浮気調査を依頼されたら、まずターゲットを尾行しなければ話が始まりません。
ターゲットがどこに行き、誰と会っているのか、会ってから何をしたのかなどを明らかにしなければならないからです。
つまり尾行は探偵にとって初歩の初歩の技術ということです。
しかし探偵にとっての初歩でも素人が行う尾行とは雲泥の差があります。
ベテランの探偵や刑事は尾行に失敗することはほとんど無いそうです。
逆に素人が見よう見まねで尾行するとだいたいが失敗するようですね。
素人や新米の探偵が尾行に失敗する最大の原因は「成果を焦る」ことだと言われています。
「撒かれてはいけない」と気負うことが失敗につながるのです。
プロ的には「撒かれる=失敗」ではなく、尾行に気づかれることが失敗なのです。
尾行に気づかれなければいくらでも再チャレンジが可能なのですから。
よって、探偵は我々が想像しているよりはるかにターゲットと距離を置いて尾行しています。 人気のない夜道で尾行するときなどは30メートル以上離れることもあるらしいです。
鉄則としては「不自然な状況になったら尾行は打ち切る」です。
浮気などのやましいことをしている人の警戒心は高まっています。
ちょっとでも怪しいと思われたらもうアウトです。
尾行を警戒しているターゲットを尾行するのはおそろしく困難になってしまいます。
浮気調査の場合は尾行に気づかれたらターゲットはほとぼりが冷めるまで密会をしない可能性が高いですから、尾行に気づかれるのは探偵にとって致命傷とも言えるでしょう。
そうなると、尾行というのは非常に根気のいる作業なのだということがわかります。
時によっては30m以上も離れて尾行するなんて、ターゲットをいつ見失っても不思議ではない状況です。 何度も何度も尾行を繰り返し、ターゲットの通る道のパターンを把握できるまで続けなければいけないということですね。
しかしいつも遠く離れて尾行しているわけではありません。
時間をたっぷりくれるクライアントなんていないからです。
ターゲットに近づいた尾行をすれば撒かれるリスクは減ります。
しかし、もっともバレやすい尾行はいつも同じ距離を保った尾行です。 特に10m前後が最悪です。 そのくらいの距離だと道を曲がるときに振り向かなくても視界のすみに姿が入るのです。 曲がり角ではターゲットの死角に入るようにして距離を取り、直線で距離を詰めるというのがセオリーです。
他にもテクニックを挙げればきりがありません。 探偵さんたちは様々な技術を駆使して尾行をしているのです。
以上のように尾行にはすごい手間と時間がかかっています。
探偵に浮気調査を依頼した場合に費用がかさんでしまうのも当然と言えば当然なのです。
あまりに費用の安い探偵事務所などは、ろくに調査もせずに「浮気の事実なし」と報告してくる可能性があります。
「安かろう悪かろう」とか「安物買いの銭失い」にならないように、多少費用が高くても信用できる探偵社に依頼するようにしましょう。