探偵の張り込みのしかた

探偵の調査は尾行から始まると考えている人が多いようですが、実はすべての調査の始まりは張り込みなのです。
ターゲットの自宅からつけるにせよ勤務先から尾行するにせよ、まずはターゲットの姿をとらえるために張り込みをする必要があります。
自宅からいつ出てくるか分からない、会社からいつ出てくるか分からないわけですからじっと待つしかありません。
会社勤めの場合はそれほど難易度は高くありません。 見張る時間はその会社の終業時間より少し前からで良いからです。
もっとも困難なのはいつ自宅から出てくるか分からないターゲットを見張る場合です。
もしかしたら丸一日家から出てこないかもしれないのです。
その場合は気を遣わなければならないのはターゲットよりもむしろ周囲の目です。
閑静な住宅地でウロウロしていたら近所の人に「不審者」として必ず通報されてしまいます。 そうなったらその探偵はその付近に二度と行くことはできませんので他の者と交代になってしまいますね。 しかもその見張るポジションももはや使えません。
長時間張り込まなければならない場合などは路上で見張るのはまず無理です。
必然的に車を使うことになります。 車を使ことで体力的にもずいぶん楽になります。
しかし長時間駐車して運転席に座っていたら怪しく見えるのは間違いないですし、さぼっている営業マンを装っても限界があります。
一番無難なのはスモークを張ったワンボックスを適当な場所に停めて、後部座席から見張ることです。
もし周りに5階以上のマンションなどがあれば、そこの3階以上の外階段から見張るのです。 3階以上の階段などマンションの住人のほとんどは使いませんし、そんなところを見上げるターゲットはまずいないからです。
張り込みの失敗というのはいくつかパターンがありますが、尾行開始直後にターゲットを見失うというのは意外に多いものです。
これは張り込み位置が遠すぎて出てきたターゲットに追いつけないか、もしくは近すぎてターゲットに顔を見られてしまい尾行するタイミングを逸してしまったのかのどちらかです。 どちらにしても探偵失格の行為です。
ターゲットが出て行ったのを見逃すというのも恥ずかしいミスです。
ターゲットが建物内にもういないにも関わらず、いるものと思って延々と見張り続けるのですから間抜けもいいところです。
張り込みに失敗すれば尾行もできず調査にもならないのですから、張り込みを軽視するような探偵には依頼しないほうが無難ですね。